出張風景−2
京都を過ぎた辺りで、制服を着た馬鹿丁寧な型だけの検察が始まる。
キップをちら見て捺印して回る。何か良い方法は無い物かって何時も考える。
たまに初々しい(最近若い連中が多い)女性に笑顔でこられると、『ご苦労様』なんて言ってしまう。しかも微笑み返しで。
これで邪魔なくやっと眠れる。I POD でニールヤングの after gold rush などを聞きながら70年台のアメリカン音楽シーンを想像する。
何故か化粧をして帽子に鳥の羽を付けた 私が唄ってた。RAYもヘロインをやりながら傍らでピアノをかき鳴らしてる。『ジョウジア〜 ジョウジア〜』と唄い始めた
これは良い夢の話だ。
新幹線は眠るためにある、東京までの2時間30分は丁度良い時間のはずであるが、やはり今回もばたばたと品川駅で降りるさいに、少し寝ぼけている。
本日の打合せの人達の名前がぼやけてる。命を賭けた勝負なのにこのていたらく。気合いを入れないと! 呑み残しのコーヒーを紙袋に放り込み一人のサラリーマンの哀愁漂う東京ショートステイが、始まる。
思ったよりも東京は寒く列車を降りる人の眉間にはシワを寄せた顔が並べられる、あわててコートを羽織ったり、襟を立てたりと、私は日頃とらない行動に少しかっこよさを覚える。堤真一などが演じればもっと決まるであろうと、考えてるといつしか彼と私はダブっていた。
一件目の打合相手は上場企業の方。
緊張しながらもいつものペースで喋り始める。
攻め時を知り、引き時を知る私であるが、少しひんしゅくを買ったであろう。話の内容はともかく、知らない商品名称と、専門用語に当然ヒア汗一杯。エレベーターまでも見送りっていただき、扉の閉まるまで頭を下げている。それがスマートで嫌みがない。金持ち喧嘩せず精神か、言葉尻もやさしい。みならわなければいけないなぁ〜。
品川駅直結ビル ロビーの広さと清潔感で嫌みを感じで 雨も苦にならない石川啄木の敵、世間を見下している生温い体制。大会社の社員ってすてきですね。
2件目は大阪からの知り合いで今や飛ぶ鳥を落とす勢いの、上場会社の部長様。
六本木のミッドタウンに本社事務所があり、これも嫌みの極地!
電話がかかって来てアトリエまでおいでよって事で行く。
わかりにくい地下鉄路線に文句を言って、階段を登り降りしながらけっこう歩かされてる自分に気ずく。同じ駅にいくつもの路線が入り交じるが、決して絶対に同じ駅ではない。名称のみ同じである違う駅と感じる。これを不自然に感じない不感症野郎ばかりだなリっ建っている。私なら○○駅上、東、中央などで平面と立体で区別するのだが!
そんな地下鉄移動と出口の識別に苦労して、独り言を発する回数も増える。
精神を煩い始めた人のように体までぎくしゃくしてきて、東京の生活を考える。でも、良い女多いよな。あれきっと風俗嬢や、あられもない痴態を想像しながら扉に映った彼女に視線をもどすと。
『あ!』目があってしまった
ドッキっとするような目である。
うつくしい!
決して馬鹿笑いなどしないだろう。
これが東京か?
単身赴任も悪くないなぁ。
アトリエからスタバに行く道中、やたら外国人を見かける。私の外人センサー
はピコピコ鳴りっ放しで、興味一杯の世界がそこにはありました。
彼らの街に馴染む様子に腹立たしさを感じる。日本人が同じスタンスでハンバーガーを食べ、ケンフラを食しても猿山の烏合の集団に思えてならない。横文字の注文をして、外国製品を持ち、外国の音楽に浸る。そして外人になった日本外人が街に氾濫する。
外見だけのコピー外人よ、私の前から立ち去れ!
本当の彼らはきっと熱い心を持ってるはずだ。
ジャパニーズフォーリナーに届けは、いいがな。
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